不昧因果

回顧録の様な吐き出したい想いのやり場

何もかも夢でしかなかった話

2017年7月8日

私はこの日をどんな形であれ完全に笑顔で話せる日は来ないと思っている。

関ジャニ∞のメインボーカルであった渋谷すばるさんの最後のテレビ出演であった関ジャム 完全燃showが異例の生放送で行われた日だ。

この日からもう既に4ヶ月余りが経とうとしている。私は未だにこの日に取り残されたように感じる時がある。他のファンの方々はどうか分からないけれど、6人を見てふとこの日に1人戻ってしまったような気分になる時があった。

彼の覚悟が伝わる文面も、メンバーの強さと本音が垣間見える会見も刻一刻と過ぎていく最後のテレビ出演も、そして初めての6人でのステージも

全部見た。何もかも見逃してはならないと苦しくても辛くても自分の中で受け入れるために変えていくために泣きながらでも見た。そしてこれからも6人を見ていこうと決めたはずなのに。ふとした時に振り返ってしまう。私は未だに夢を見ているのかもしれないと。受け入れて笑顔で話せるようになったはずなのに零れ落ちているあなたの破片を見つけてはありもしない事を望んでしまうこともあった。

そんな時だ、安田さんは赤は私達の中に流れる血の色だと言った。それは彼の心からの言葉だったのだろう。私はその言葉に救われた気がした。私の中の罪悪感や息苦しさを全て変えてくれた、彼らの中に流れているものを感じられるなんて当たり前なんだと思った。それくらいの言葉だった。

関ジャニ∞から発生した苦しさを救うのもまた関ジャニ∞だとはなんて最高な男達なんだろうか。どうしようもなかった。勝手に捕らわれたのはこっちだ。だったら彼らがどこに行こうが何をしようが何処まででもついて行ってやる。私は貴方達にどうしようもなく壮大な夢をみてしまったんだ。 

どうしようもなく愛されていたあなたを見てしまったからどんな形であれ応援できたんだ。会見で泣いてしまった横山さんも、幼なじみとして送り出すといった村上さんも、クロニクルでまるでファンのように言葉を紡いだ丸山さんも、会見にメガネで出席し、赤を血だと評した安田さんも、関ジャニ∞を引っ張ると言って最後に泣いていた錦戸さんも、年上の勝手な決断と言っても最後のドラムを笑顔で叩いていた大倉さんも全部見て決めたんだ。この決断に後悔なんてしてやらない。この出来事で永遠なんてないと今更のように身に染みた。この世は無常だと言った誰かは大正解だ。しかし移ろいゆくものに夢を見るのもまた乙ではないだろうか。

所詮私は夜空に輝く星の観測者でしかなかったのだ。どうしても近づけない存在に少しだけ手を伸ばして、近づいた気分になっていただけに過ぎなかった。だったら何時まででもその星を見ていよう。少しだけ背伸びしながら。その星の話をするために。そして星が光った時に笑顔でいるために。